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「オーストリア」か「オーストリー」か [歴史全般]

もう話題としては遅いかもしれませんが、数日来、「オーストリア」の日本語名変更の話題が出てきています。まだ正式ではないのかもしれませんが、オーストリア大使館から通達があり、日本での正式名称を「オーストリア」から「オーストリー」に変更するというのです。理由は「オーストラリア」と間違えられるから。まあ、ある意味もっともな理由だと思います。

西洋史専攻の私としては、「オーストリア」の名前が「オーストラリア」よりも認知されていないのは悲しいことです。西洋史の中では神聖ローマ帝国やハプスブルク家などを語る上でオーストリアは欠かすことができない国ですし、首都ウィーンは音楽で有名です。
ですが、近年はあまり話題性もなく、すっかり小国になってしまったので、あまり日本にはなじみのない国になり、オーストラリアのカンガルーのイメージに押されているのは事実です。

個人的には原語読みに近くなればいいかなぁと思っているのですが、果たして「オーストリー」が定着するか、これからが気になります。


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ヴァルド派の谷へ〜ブックレビュー〜 [歴史全般]

大学の授業の教材として読んだ本です。

ヴァルド派の谷へ—近代ヨーロッパを生きぬいた異端者たち

ヴァルド派の谷へ—近代ヨーロッパを生きぬいた異端者たち

  • 作者: 西川 杉子
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本


恥ずかしながらこの本を読むまで知らなかったのですが、キリスト教の異端の一派に「ヴァルド派」というのがあって、彼らはフランスとイタリアの国境付近ピエモンテ地方の谷に古くから住んでいたというのです。
本によると、ヴァルド派は12世紀頃フランスで金融業をしていたヴァルデスという人によって始められ、厳格な聖書主義を採っていたらしく、聖書研究や聖書の俗語訳の伝統があるといいます。
この本を読むと、彼らの歴史は苦難に満ちたもので中世から近代、現代へと至るまでに幾度も故郷である谷を追われ、それでも根絶することなく生き抜いてきた様子がうかがえます。また、あまり知られていないといっても近代にはヨーロッパ各地のプロテスタント勢力とネットワークを結んでいて、イギリスなどでは当時彼らの存在が一大センセーションを巻き起こしていたり、ナポレオンが彼らを保護したりしたことも書かれていました。

ヴァルド派についての本というのは日本ではあまりないため、興味のある人は手に取ってみてはいかがでしょうか。


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「教養」とは何か〜ブックレビュー〜 [歴史全般]

「教養」とは何か

「教養」とは何か

  • 作者: 阿部 謹也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 新書


阿部謹也さんの本と言うことだけで読んでみました。この本以前に『「世間」とは何か』という本があるらしく、これはその続編だそうです。
読み始めてからそのことに気づいて、前のを買ってから読み直そうかとも思ったんですが、前作を読んでいなくても問題無さそうだったので読み進めました。

前半は観念的な話だったり、小難しい内容だったんですが、後半「サガ」の話が出てきてそこからは興味を持って一気に読めました。


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ヴァイキングの本 [歴史全般]

今、この本を読んでいます。

ヴァイキング—世界史を変えた海の戦士

ヴァイキング—世界史を変えた海の戦士

  • 作者: 荒 正人
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1968/01
  • メディア: 新書


古本屋をあさっていて見つけた本で、ずいぶん古いもののよう。Amazonの商品紹介にあるか心配だったのですが、ありました。表紙は今の中公新書と同じレイアウトです。

実は『ヴィンランド・サガ』という漫画にはまったことから読んでみようと思い当たったのですが、この本にも「ヴィンランド」に関する記述があったんです。
この本によるとヴィンランドとは、グリーンランドから出発したヴァイキングの船がアメリカ大陸に到達してその土地に名付けた名前(歴史的にも実証済み)。「ぶどう酒の土地」という意味だとか。もちろん彼らが上陸した時点でもアメリカ先住民(ネイティヴアメリカン、インディアン)がいたことは言うまでもありません。

このほかにも、ヴァイキングが担った四方への交易や彼らが歴史上初めて生んだという共和国の話など、ヴァイキングに興味を持つには十分な内容が盛り込まれています。
ただ、おそらくほぼ入手は不可能なのと、40年近く前の本だというのがあるのであまり参考にはならないかも知れません。もう少し新しい本も探すか…。

ヴィンランド・サガ 1 (1)

ヴィンランド・サガ 1 (1)

  • 作者: 幸村 誠
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: コミック


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すべり込み「ペルシャ文明展」 [歴史全般]

夏休み中に行こう行こうと思っていたのに、会期中最後の週末になってしまいました。まだ行ってない人、明日までですよ!

あまりに素晴らしいので勢いで図録(↑)まで買ってしまいました。会場内は撮影禁止だったのでこの写真で勘弁して下さい。

前5千年紀の土器からペルシャ帝国時代の金製品まで幅広く出展されていて、時代の変遷を追いながら見ていくことができました。
写真でも見られるライオンの黄金のリュトンも良かったのですが、古い時代の動物をかたどった土器も独特のものがあって見入ってしまいました。
グリフィンや有翼の牛などの想像上の動物や古代の神々の図像からは当時の人々の宇宙観も感じられました。
楔形文字をこの目で見た時は感動しました。教科書や本などでしか見たことがなかった古代の文字をこの目に焼き付けた瞬間はなんとも言えないものがありました。

美術館を巡るのも心を豊かにするのに大切なことだな、と思いました。


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NHK「探険ロマン世界遺産『エルサレム』」を見て [歴史全般]

よくぞスペシャル枠で見せてくれました。かなりいい出来だったと思います。

エルサレムは3教の聖地であり、歴史的に様々な出来事を経験してきた場所です。現在ではこの地を巡って「イスラエル人」と「パレスチナ人」の間で紛争が起こっています。この地を3教平等に取材し、わかりやすく視聴者に届けるのは容易なことではなかったでしょう。

それぞれの宗教の根元においてエルサレムは重要な土地である理由の部分や、十字軍時代の血の記憶、イスラエル建国後の民族対立の部分など知らない人もわかりやすい組み立てだったと思います。私自身も、勉強になりました。

まず基本的な知識として知っておかなければならないのは、「ユダヤ教もキリスト教もイスラムも同じ一つの神を信仰している」ということ。ヤハウェもゴッドもアッラーも言語が違うだけで同じ唯一神を指します。このことを知っている人がどれだけいるでしょうか。この事実を日本人に知らしめるというだけでもこの番組は価値のあるものだったと思います。もっとも、今対立している3教の信者にこう言っても聞く耳を持ってくれるかは分かりませんが…。

イスラエルは今、聖地エルサレムを独占しようとしています。イスラム過激派はそれに対抗して聖地奪還を掲げています。
これは近代的な価値観である一民族一国家の考え方に由来する対立です。

私の考えでは、本来聖地エルサレムは3教の聖地として管理され、そこに住む人達も共存できるものであるべきです。現にイスラム国家の統治下ではそれはある程度達成されていました。
今それを阻んでいるのは近代的価値観なのです。

対立している人たちはそのことを知るべきです。感情と信仰に頼るばかりではこの問題は解決されません。お互いがお互いを知り、対立の原因を知ることから始めるべきなのです。
ユダヤ教の指導者(ラビ)の方やイスラム法学者(ウラマー)の子孫の方が言うように、話し合いによってこの問題が解決されることを心から願っています。


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馬の世界史〜ブックレビュー〜 [歴史全般]

中世ヨーロッパでも馬は重要な役割を果たすので面白そうだなと思い、こんな本を読んでみました。

馬の世界史

馬の世界史

  • 作者: 本村 凌二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 新書


先史時代から現代の競馬まで、あらゆる時代の馬と人間との関係が書かれていました。中世ヨーロッパについてはあまり言及されていませんでしたが、騎馬遊牧民の活躍が大きいテーマとして扱われていました。

「もし馬がいなかったら、二十一世紀はまだ古代だった」という主張から始まるこの本。馬の存在があったからこそ文明は進歩し、今の世界があるというのはなかなか面白い考え方だなと思いました。人が馬に乗った時、速度の概念が生まれそれが文明の進歩の速度を著しく早めたと言うのです。

戦場における馬の戦力について考えたことはありましたが、馬を中心に据えて世界史を見直すということは考えたことがなかったので面白かったです。これからも馬と世界史の関係について考えてみようと思いました。


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